11月の庭のお手入れ

マツの古葉取り
11月は、初夏に芽かぎ・芽摘みを行ったマツの、古葉を取る作業をします。出来上がると大変美しく、理想的なマツに仕上がります。手間は掛かりますが、チャレンジしてみて下さい。
方法としては、今年伸びた枝の葉を7〜17枚程度残し、その他をむしりとります。残す葉数に開きがあるのは、葉がある所からしか新芽が出ないというマツの特性があるからです。枝数が少ないところは、葉を多く残さなければなりません。
また、マツに限らず、葉は養分を作り出す大切な役目を持っています。全体の葉の3分の1以上は必ず残し、摘みすぎないよう気をつけましょう。もし、それ以下になると、木自体が弱ってきます。

ソテツのコモ巻き
11月になると、賀茂台地では、初霜が降ります。その前に庭木の防寒対策が必要となります。特にソテツなど、もともと暖かい地域の樹木はコモ巻きが必要です。
ソテツは葉を全て切り落とし、コモで幹を巻きます。この時一番大事なところは、翌年新芽が出る部分です。この部分はもみ殻を入れた袋を置いた上からコモ巻きをし、しっかり保温しておきます。
しかし、いくら保温といっても、ナイロンシートのようなものは使わないで下さい。ソテツ自体の呼吸を阻害しますし、日中は温度が上がりすぎて蒸れてしまいます。

害虫駆除
上記のコモ巻きは保温の他、害虫の駆除にも使われます。この時期、樹木の株元にコモを巻いておくと、暖かいところが好きな害虫が越冬の為、コモの中にもぐりこみます。これを春先、害虫が活動を始める前(3月初旬頃)に取り除き、焼却するのです。
この方法は、薬剤を使用せず害虫を駆除する方法として、古くから行われてきました。皆さんも試してみてください。

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